12月6日は年長ゆり組さんの待ちに待ったホットケーキ作りの日でした。
例年はまず出来上がったホットケーキをみ仏様にお供えして、他の先生や給食や
事務の先生達にも日頃の感謝の気持ちを込めておすそ分けしてくれるのですが、
今年はそれにサッカースクールのコーチ2人が加わりました。
特に先生が言い出したわけではなく、「誰先生の分は、事務の先生の分は。」と
ホットケーキを届ける人の名前を挙げていて、
サッカーを習っているある子が、「コーチの分は。」と言い出したのでしょう。
その時にはホットケーキの生地もあまり残っていなかったので、
先生が、「少し生地が足りないかも知れない。」とつぶやくと、
周りにいたサッカーを習っている子達は、「僕たちの分が少し少なくなってもいいから、
コーチにあげたい。」と言ってくれたそうです。
私が園長になって、今の4年生が年長さんの時、初めてある子が先生に言われずに、
「み仏様にホットケーキあげよう。」と言ってくれたのを今でも憶えています。
それから毎年先生達が言わなくても、子ども達はみ仏様の分をお供えしてくれます。
歴代のゆり組さんが繋いでくれた想いが、今年は自分たちの分を減らしてまでコーチ
にあげたいという気持ちを持てるゆり組さんに育ててくれたのではないでしょうか。
寒い冬に心がジワーッと温かくなる出来事でした。
ゆり組さん、ありがとう。
園長